円形脱毛症はnk細胞が自己の細胞(毛根)を攻撃し起こっている

円形脱毛症はnk細胞が自己の細胞(毛根)を攻撃し起こっている

円形脱毛症はnk細胞が自己の細胞(毛根)を攻撃し起こっている

円形脱毛症は遺伝的素因もあることから、関連する遺伝子の研究はずいぶん進められてきました。そんな中、数年前アメリカの研究者が、円形脱毛症患者とそうでない患者の遺伝子を比較し、円形脱毛症に特異的な変異を持つ遺伝子を発見しました。ULBPです。

 

ULBPは変異すると、ナチュラルキラー細胞(nk細胞)を活性化させます。nk細胞とはリンパ球の一種で、全身をパトロールしながら、がん細胞やウイルス感染細胞などを見つけて撃退します。生まれながらにして(natural)殺し屋(killer)な細胞なのです。

 

nk細胞は血液中に存在するリンパ球の10〜30%を占め、パーフォリン、グランザイムというたんぱく質でがん細胞の細胞膜に貫通穴をつくり、破壊します。nk細胞は強い細胞傷害能力がありますが、正常な自己の細胞は攻撃しません。

 

しかし関節リウマチや膠原病、そして円形脱毛症など自己免疫疾患と考えられている病気は、ULBP遺伝子が変異しており、nk細胞が活性化され、正常な自己の細胞を攻撃してしまっています。

 

nk細胞が活性化されるのは、がん細胞がより攻撃されて良いことなのではないか?と思うかもしれません。しかしULBP遺伝子変異が異常に強く働いている事で自己を攻撃してしまうことが円形脱毛症の原因です。

 

nk細胞が活性化され、免疫力を高めれば良いという問題ではないのです。円形脱毛症に関与する遺伝子や物質の解明は、まだ十分されていないのが現状です。今後に期待したいですね。